人気ブログランキング |
ルル師のRPプレイ日記=俺の屍を越えてゆけ編(PSP版)=
mibukawa.exblog.jp
近代ゲームの語り部です。 PSソフト"俺屍"ブログ、リセット禁止でやってました。11/11/24より、PSP版俺屍プレイ日記始めました。今度は5年もかからなければいいな、と思います。
ブログパーツ
カテゴリ
=荒神橋家私書箱=
最新の記事
初めましての方へ/トップ
at 2014-12-31 17:42
1019年12月前編
at 2012-10-30 09:02
貞光とほたる
at 2012-09-09 04:59
1019年11月第9編
at 2012-09-03 07:56
1019年11月第8編
at 2012-09-01 11:49
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
2005年 10月 26日 ( 2 )
1023年 5月後編

<出陣>
 
 壬生川御三方の前に、すらっとした若い薙刀士が登場する
伽「おー、なかなかカッチョイイじゃーん」
英「まぁボクの初陣の時ほどではないけど、良いね」
翠「……さすがわたくしの後継者」
 好き勝手言われている道明が、頬をかく
道「初めての戦なもので、至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします」
 そんな少年の前で、伽子が考え込む
伽「道明くん、道明くん……ミッチーとアッキー?」
翠「増えてるからそれ」
 英雄が道明にささやく
英「……ああ見えてもね、ふたりは恐ろしいよ、戦場だとね」
道「……これ以上、ですか」
 なぜか自分のあだ名について話し合っている伽子と翠に、畏怖の念を持ってしまう
伽「よし、決定しました! ドーメイくんでーす!」
道「……えー」
 相当嫌そうに顔をしかめるが、伽子はあまり聞いてくれない
翠「さ、力士水もたっぷり持ちまして、大筒の防水準備は大丈夫です、万全です、絶好調ですわ」
 腰に布袋を提げて、背中に二本の大筒を背負った巫女服の翠が、ふたりに尋ねる
翠「おふたりは、遺書、ご用意いたしましたか」
伽「えへ……実は書いてない、死ぬ気もないし」
英「ボクは一通じゃ足りないから、京都の子に宛てたラブメールをイツ花さんに頼んでおいたよ、ハハ」
 その会話を道明が聞きとがめる
道「え、何スか、遺書って
英「よし、それなら行こうか、勝てなくても良いけど……ボクは死にたくないなw」
道「父上、遺書て何ですか、今からどこ行くんですか」
 壬生川家の三人が先に進んでいくのを、道明が不安な顔で追いかける
道「ちょっと、僕の初陣に何と戦わせるつもりですか!? 父上! 当主! 翠先生ー!?


<忘我流水道>
 
 防水処理を施した翠の大筒は、上水道の中でも問題なくその力を発揮していた
 伽子と翠が鬼を散らし、残党を英雄が引き裂く
道「……さすが、強い」
 息の合った三人の連携に、道明は遅れまいと必死に着いていく
 途中、一休みしながら、翠が伽子に尋ねた
翠「そういえば伽子さん、こんな時に聞くことじゃないかもしれませんけれど」
伽「ん、なーにー?」
翠「お次の当主って、決まっているのかしら」
伽「ううん、全然w」
 てへへと笑う伽子
翠「……力斗さんや、道明さん、あるいは貞光さんになるのかしら」
英「貞光くんはないでしょ、いくらなんでもちっちゃすぎだよw」
 横から英雄が口を出す
伽「リキはね、最近下が出来たからかもしれないけど、面倒見がよくなったねあのコ」
道「……そうですね、僕もよく、稽古をつけてもらっています」
 伽子に話を振られて、疲労困憊の体で俯いていた道明が顔を上げる
翠「そうですわね、貞光さんの訓練をお願いしても、特に嫌な顔はしませんでしたわ」
伽「生まれながらの、アニキ気質なのかも、女の子に冷たいのはちょっとアレだけどw」
翠「では、次の当主は、やはり力斗さんに?」
伽「……ふっふっふ、それはどうでしょう」
 にたりと微笑む伽子に、何だか嫌な予感を感じる
翠「もしかして、」
 翠の目が、自然と少年に向く
 釣られて、伽子と英雄も、若い薙刀士を見つめた
道「……ぬ?」
 視線が集まっているのを感じて、道明が三人を眺める
道「え、ちょっと、あの……嫌ですよ僕、当主なんて!」
 立ち上がって、思わず両手を振る
翠「……そうね、道明さんなら安心ね」
道「いやいやいやいや、何が安心なんですか先生、それに僕まだ3ヶ月ですよ?」
英「そういえば、伽ちゃんのご先祖の幸四郎って人は、生後1ヶ月で当主になったらしいよね」
道「時代が違うでしょう、時代が……」
 肩を落とす道明に、伽子が笑いかける
伽「大丈夫大丈夫、まだドーメイくんって決まったわけじゃないから、この中の誰もが当主になる可能性があるんだよw」
英「ボクは辞退したいけどねぇ」
 気軽に京に遊びにいけなくなるし、と頭の後ろで手を組む父に道明がつぶやく
道「……自分が嫌だからって、息子に押し付けるんですか」
翠「わたくしが、当主になるかもしれないのですね……何だか、面倒ですわね」
伽「ていうか、何でみんな嫌がるのさ!w
 1才4ヶ月の現当主が叫ぶ
英「みんな伽ちゃんの頑張っている姿を見ているから、自分にはそれが重荷だと感じてしまうんだよ」
 微笑みかけてくる英雄に、伽子が口を尖らせる
伽「良いもの良いもの、最期にアッと驚く当主を任命してやるんだから、覚えてなさい!
翠「イツ花さんが当主とかにされたら、どうしましょう」
英「結構ノリノリでやるかも」
 そんな三人を道明は眺めながら、やっぱり仲良いよな、と思っていたのであった


<真名姫戦>

 1ヵ月の終わり、一同は人魚の瀑布へと足を踏み入れた
伽「ひろーいっ」
翠「……皆さん、あれを」
 長い緑の髪を伸ばした浅黒い肌の美しい女性が、滝に打たれているのが見える
 記録にあった通り、あの後姿こそが敦賀ノ真名姫だろう
英「おやぁ、なーんだ、可愛いじゃない」
 ニコニコしながら、英雄が滝のふもとに近づく
英「やぁ、ボクの名前は英雄、貴方の英雄さ、キミは――」
 振り向いた真名姫の身体が、全身白骨の化け物へと変貌した
 道明が口を半開きにしたまま、真名姫を見つめる
真「生きたまま、肉を食いちぎられたことなんてないでしょ?
英「う、うん、無いね」
 ツカミの会話として物凄く重い話題を髑髏に振られて、英雄が乾いた笑みを浮かべながら後退する
真「メッチャクチャ痛いのよ、でも人魚ってそれくらいのことじゃ死なないのね、これでも神だしね……だからここへ来るまで、毎日が地獄
 カタカタと顎が揺れ、どうやら笑っているのだと翠は思った 
真「ウフフ……せっかくだからどれくらい痛いか、あなたにも教えてあげるわ!
 勢い良く滝つぼに潜る真名姫
伽「ひーくん残念、可愛い子ちゃんじゃなかったね!」
 真名姫の狂気にも動じない伽子が、バンバンと英雄の背中を叩く
英「……女性の胸のサイズも、騙されたままでいたい人なんだけどなボク」
 ため息をつき、英雄は前を見据えて、薙刀を構えた
 伽子と英雄が前、翠と道明が後衛
 そして、銛を持った真名姫が浮上してくる

真「人間なんて、みんな死んじゃええええええええええええええええ!!
 
 伽子が先頭に躍り出た
 突き出された真名姫の銛を、伽子がL字型の鎌槍で受け止める
伽「あなたには同情もするけれど、こんなところで鬼の手下になってどうなると言うの!」
真「黙れ、人間め!
 鬼の豪腕から繰り出される槍を、伽子は真っ向から相手し、二人の間に火花が散る
伽「あなたにも天界で大事な人がいるなら、怨みなんて捨てて家にお帰りなさいよ!」
真「うるさい、うるさい、うるさい!
 白骨鬼のような真名姫に、一瞬だけ口元をきつく結んだ綺麗な人魚の顔が浮かび上がる
伽「バカじゃないの! 怨みで人を殺めたからって、残るのはあんなにも苦いだけの想いなのに……!」
 伽子の胸の中に、鬼へと変わってゆく以蔵の姿がふっと浮かんだ
 何千という鬼を殺してもなお、以蔵はいつも苦しそうにしていた
 今の真名姫は、あの時の以蔵と同じなのだ、伽子は槍を握りながら奥歯を噛んだ
真「黙れ<水祭り>ィィィ!
 真名姫が宙に浮いて、術を唱えた
英「……周囲の水が」
翠「……真名姫の周りに、集まっていきますわね」
 力士水を皆に降りかけていた英雄と翠が、目を剥いた
 膨大な量の水が巻き上げられ、竜巻のように真名姫の周囲に吹き上げられている
英「これはちょっとシャレにならないな……無理矢理連れてきて申し訳ないんだけど、道明は後ろで防御しててね」
道「……っ」
 真名姫は<水祭り>を二回連続で詠唱する
 圧倒的な力を持つ化け物を見て怯える道明を後ろに下げ、英雄は<春菜>の術を唱える
英「良いかい、ボクが気を失ったら、すぐに逃げるんだよ」
翠「……見逃してもらえるとは、思いませんが」
 洞窟に浮かぶ鬼を見上げながら、翠がつぶやく
伽「……でも、大丈夫、ひーくんならきっと、あたしたちを守ってくれる」
英「……ヤな信頼だね、それ」
 ため息をついて、英雄は目を細めた
英「そんなこと、女の子に言われたら……格好悪いとこ、見せられないじゃない
 そして、真名姫が叫んだ
真「<真名姫>ェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!
 烈震のように四方八方から押し寄せてくる水流が、壬生川出撃隊を押し潰す!
 英雄はその場に薙刀を刺し、流れに逆らって大地を踏みしめながら、<春菜>を唱え続けた
英「想像以上だよ……コレ、<春菜>!」
 全身を淡い光で包まれながら、伽子が濁流の中から跳躍する
伽「正義の一番槍、力士水バージョーン!」
真「ギャアアアアアアアアアア!
 その槍が真名姫の右腕を吹き飛ばし、続いて、端まで流された翠がその洞窟の石壁を支えにして、渾身の国友銃を放つ
翠「砲火!」
 うなりを上げて発射された鉄球が、真名姫のわき腹を貫通した
真「ア、ガ、ガガ、ガガガガガ
 真名姫の赤い瞳の光が、徐々に弱まっていく
道「何だ、この人たち……」
 津波を浴びて、全身を打撲しながら、それでも戦い続ける三人に、道明が恐れを抱く
真「<真名姫>エェェェェェェェェ!
 再び、水流が一族を飲み込む
 しかし、水が去った洞窟の中央にて、英雄は立ち続けていた
英「……ボクたちに力を、<春菜>……!」
真「バカ、ナ……ソンナ
 くぐもった呻き声を上げる真名姫に、飛び上がった伽子が槍を縦一文字に振り下ろした
伽「成・仏、しなさいバカー!」
 真名姫の身体が、左右に分断された
真「ソンナ……人間、ガ……!
 その真名姫の骨を、翠が散弾で粉々に打ち砕く
翠「……わたくしたち一族は、鬼などには、負けませんわ……」
 血塗れで笑う翠の口の端が、わずかに釣り上がった
 真名姫の身体を黒い光が包み込み、その場にこの世のものとは思えないほど恐ろしい絶叫が響き渡る
英「……これで、ご先祖さまの仇は、討てたかな……」
 ただの一度も意識を途切れさせることなく、術の印を結び続けた本日の影の功労者が、そう言って微笑んだ

真名姫「人間なんて、みんなあの子たちに殺されちゃえばいいのよ!
 滝の流れ落ちる音に紛れて、真名姫の悲痛な声が聞こえてきた気がした
 伽子は槍を片手に、真名姫の消滅した方を眺めていた
伽「……本当は、あの人も人間を怨みたくて怨んでいるわけじゃないんだよね……きっと」
英「……そうだね」
伽「……あたし、この世に強い怨念を残して、お父さんや真名姫さんみたいに苦しんでいる人がいるのなら……ひとりでも多く、成仏させてあげたいよ」
 英雄が伽子の肩に手を回して、笑いかけた
英「大丈夫……伽ちゃんは頑張ってるよ、ボクが見てるから」
翠「……さすがのわたくしも、今月は疲れましたわね……そろそろ、戻りましょう」
 ふらつく翠の肩を、道明が支える
道「……翠先生、僕……」
 役に立たなかった、と道明は己の恥を思い知らされる
 2ヶ月みっちり訓練を積んできたのに、三人はあまりにも遠かった
翠「……初陣にこれほどの相手と向き合えば、怖いことなどもう何もないわ、その悔しさを忘れないようにね」
道「……はい、先生」
 
 こうして一族はついに蘭に果たせなかった真名姫討伐を完遂し、
 重傷者をひとりも出さず、たくさんの奉納点を入手して、帰路に着いたのであった
 
by RuLushi | 2005-10-26 04:18
自己紹介

・ハンドルネーム 
 ルル師です、師です、A型です

・誕生日
 12月16日生まれです、クリスマスと誕生日プレゼントは一緒くたでした
 
・好きな猫
 ソマリとアメリカンショートヘアです

・性格
 たぶん軽いです
 普段からテンションが高いです

 若輩者ですが、これからもこんなルル師をよろしくお願いします
 応援やファンレターはこちらへどうぞ、ちゃっかり =メッセージフォーム=
by RuLushi | 2005-10-26 03:42 | ルル師の紹介