ルル師のRPプレイ日記=俺の屍を越えてゆけ編(PSP版)=
mibukawa.exblog.jp
近代ゲームの語り部です。 PSソフト"俺屍"ブログ、リセット禁止でやってました。11/11/24より、PSP版俺屍プレイ日記始めました。今度は5年もかからなければいいな、と思います。
ブログパーツ
カテゴリ
=荒神橋家私書箱=
最新の記事
初めましての方へ/トップ
at 2014-12-31 17:42
1019年12月前編
at 2012-10-30 09:02
貞光とほたる
at 2012-09-09 04:59
1019年11月第9編
at 2012-09-03 07:56
1019年11月第8編
at 2012-09-01 11:49
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
2005年 08月 23日 ( 1 )
1021年 1月

 明けましておめでとうなその日、壬生川家は一面銀世界に包まれていた
初「ゆ~~き~~~~~~♪」
 喜んで庭を駆け回る……こと、三代目当主・初子
 あちこちをばたばたと走っては、真っ白な雪に足跡をつけてゆく
 その様子を居間から、コタツにもぐって眺めている佐和や蘭たち
 お茶をすすりつつ、雪の中で戯れる美少女を見物するという風流な光景だ
佐「平和デシュねぇ……」
蘭「……冷えるな」
 コタツにすっぽりと埋まる蘭
初「ねぇねぇ、雪合戦やろうよー!」
 手をメガホンにして皆を呼ぶ初子
以「おー、やってみるー!」
夢「わ~ぃ~、ユメちゃんも仲間に入れてくださぁぃ~」
 初子に飛びつく若い衆
佐「雪合戦だってヨ」
蘭「……俺は、寒いのは苦手だ」
 かたや居間でゴロゴロする、年寄りふたり(佐和1才4ヶ月、蘭7ヶ月
初「佐和お姉さまも、蘭さんも一緒に一緒にー♪」
 こちらに手を振ってくるが、曖昧に微笑む佐和
佐「ウチは、一番好きなの秋だしナァ」
蘭「……すまんな」
 つまりは、ふたりとも寒い外に出たくない、と
初「ふーん、いいですよーだ」
 それならばと背を向けて、初子は以蔵や夢見たちと雪合戦を楽しむ
 置いてけぼりにされた感のある、佐和と蘭
 しかし寒いなら障子など開けなければ良いのだが、初子の遊ぶ姿は見たいらしい
佐「あーソウダ、蘭ちゃん」
蘭「……ん」
 今にも眠りそうな蘭
佐「この前、蘭ちゃんやユメと一緒に九重楼に行ったときに、何個か術法の巻物を見つけたんダケド」
 コタツの上みかんの隣に、コトリと巻物を置く佐和
蘭「……むにゃむにゃ」
佐「起きろナサイw」
 蘭の頬を引っ張る
蘭「……起きている、少し気を失っていただけだ」
 そっちのがヤバくないか、と佐和は思う
佐「デ、コレ、<お地母>」
蘭「ふむ」
 誰もが忘れている事実だが、いまや壬生川家一の術士となった佐和が、効果を蘭に解説する
佐「治癒の術なんだケド、なんと隊全員の体力を80前後回復するのダ!」
蘭「ほう……」
 蘭が億劫そうにコタツから手を出して、巻物を広げる
蘭「母が生きていれば、大層喜んだろうにな」
佐「ウチはもう覚えたカラ、次は蘭ちゃんが読むとイイゾ」
蘭「ん……預かる」
 治癒の術には、これまでの戦況を一変させる可能性が秘められている
 臥蛇丸や巻絵がずっと大事にしていたそれらの術を、こうして蘭もまた、受け継いでゆくのだった
 
 しばらくすると、初子が夢見と以蔵を引っ張って、居間に戻ってきた
初「あー楽しかった♪」
 あははーと快活な笑みを見せる初子
初「ちょっとやりすぎちゃって、ゴメンね、夢見ちゃん、いっくん」
夢「う、うぅん、ユメちょ~楽しかったですぅ~」
 夢見にぎゅ~~っと抱きつく初子
佐「チョット、ユメ、あんまり引っ付いてはっちゃん嫌がっているジャナイ」
夢「え~、初子さまぁ、お嫌ですかぁ~?」
 胸元から初子を上目遣いに見上げる夢見
初「ううん、別に嫌じゃないよw」
夢「良かったぁ~~~、初子さま良い匂いがしますぅ~~」
初「あ、あははw」
 母よりも真っ先に初子に甘える夢見に、佐和の拳がぷるぷると震え出す
夢「何だか、お母様より柔らか~ぃ……胸元とか
佐「コラー!w
 一気に夢見を引き剥がす佐和
佐「弓使いには胸なんて邪魔ナンダ! 大きいと引くときに引っかかるんだぞ! 引っかかると痛いんダゾ! ウチは引っかかったことないケド!!
 最後の方は涙交じりだった
蘭「(必死な……」
 コタツにもぐって<お地母>の書を読みながら、横目に思う
夢「そ、それじゃぁ~、お母様は無くて良かったですねぇ~~」
佐「ホントにネー、ってこのッ!w
夢「きゃ~~、きゃ~~~~」
 夢見を追い回す佐和
 親子は居間をぐるぐるぐると回る
以「な、何か、母さんってすっごい人気者だよね」
 屋敷に来たばかりの以蔵が、異常な光景に目を奪われる
 慣れっこの初子は、あははーと笑うだけだ
蘭「そうそう初子……これなのだが」
初「え、どうしました?」
 蘭が初子の横に座り直し、新婚旅行のパンフレットを開くように<お地母>の書を広げる
蘭「俺は母と違って術が苦手でな……良ければ、初子も一緒に訳してほしいのだが」
初「うーん、わたしも術得意な方じゃないですからねぇ……」
 眉を可愛らしくしかめて、巻物の古語を拾う初子
 その横顔を見つめながら、さりげなく蘭が初子の肩に腕を回すが、巻物を読んでいる初子は気づかない
蘭「……初子」
 さりげなく抱き寄せ……ようとして、見つかった
佐「チョット、何やってんの!w」
夢「いくら蘭さまでも、それはダメですぅ!」
蘭「――!
 母子が蘭の両手を掴んで一気に持ち上げ、そのまま庭に思いっきり放り投げる
 ズボッと音を立てて頭から雪に埋まり、動かなくなる蘭
イ「皆様、三月に行われる春の選抜試合の出場要請の使者が、壬生川家にお見えになりました!」
 イツ花が居間に顔を出した時には、初子が巻物に夢中になり、佐和と夢見が取っ組み合いのケンカをしつつ、蘭が庭の雪に埋まっていた
イ「春の選抜大会は参加するだけで栄誉、運良くいい成績を残せれば、一気に名家に仲間入りです……って、何だか様子が変ですネ」
以「な、何なんだ、この人たち……」
 早くも未来に不安を抱える以蔵であった
 
 結局使者にはイツ花が対応したため、壬生川家の現状を知られることはなかったという


<出陣>
 
初「それじゃ、行って来ますねー♪」
 イツ花と以蔵に手を振るのは、先ほど<お地母>の術を習得したばかりの初子だ
夢「うぅ、ユメちゃん本当は戦いたくないんですけどぅ……初子さまと一緒なら、頑張りますぅ……」
佐「イチイチ引っ付かないノ!」
 こうして、すぐに親子喧嘩が始まる
以「えと、母さん……気をつけて」
 何やら含みをはらんだ以蔵の声に、あははと笑顔で応える初子
以「(オレの言葉の意味、本当に分かってんのかな……」
 美少女の母を持つ一人息子の心配は募る
イ「あ、そうそう蘭さま」
蘭「……ん」
 ダルマのように着膨れしている蘭が、鼻をすする
イ「投資の結果ですけど、国中から職人さんが集まって、復興も順調に進み、すっごく斬れる刀とかすっごい丈夫な鎧とか、お品が揃ったみたいですッ」
蘭「……そうか」
 嬉しい報告を聞いても、仏頂面のままの蘭
初「え、蘭さんも、投資なさってたんですか?」
蘭「……ああ、10000両ほどだがな」
夢「いちまんりょーぅ!?」
 夢見が驚いた声を上げる、それだけあれば美人画を何枚書いてもらえるか
佐「オー、蘭ちゃんも巻ちゃんの後を継ぐんダネ」
蘭「……鏡を見るたび、鬱陶しくて叶わんからな」
 反魂の儀によって、巻絵の緑色の髪を受け継いだ蘭は、性格もどこか温和になった気がする初子だった
初「それじゃあいっぱい戦って、いっぱいお金稼いできましょうね、京の皆様のためにも♪」
 おー、と掛け声が上がった

 鳥居千万宮に出陣した初子、佐和、蘭、夢見の四人は、一部(初子を巡る)トラブルがあったものの
 年が明けて復活した中ボス狐次郎を打ち砕き、無事一ヶ月を戦い抜いたのであった
[PR]
by RuLushi | 2005-08-23 02:05