ルル師のRPプレイ日記=俺の屍を越えてゆけ編(PSP版)=
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近代ゲームの語り部です。 PSソフト"俺屍"ブログ、リセット禁止でやってました。11/11/24より、PSP版俺屍プレイ日記始めました。今度は5年もかからなければいいな、と思います。
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2005年 07月 28日 ( 1 )
1019年 10月

の「なっちゃん、そんなそんな!」
巻「夏海おばしゃんは、巻絵をかばって……」
臥「く、どうして、どうして目を覚まさないんだよ夏海!」
佐「夏海お母さん……? どうしたの、ねえ……」



 ……幸四郎はゆっくりと目を覚ました
 紺色の着物に着替えて、冷たくなってきた井戸水で顔を洗い、居間を訪れる
 西方より伝来した兵法書をいつも広げていた夏海の姿は、そこには無い
 囲碁に興じる夏海の姿も、もう無い
 つい先日まで響いていた姉の声も、もう聞こえる事は無い
 幸四郎の元服の晴れ姿を、夏海は見ることは出来なかったのだ

幸「大江山への出陣は、12月にしようと思います!
 玄輝の間もとい、会議室に集まる壬生川御三方、幸四郎、臥蛇丸、のの香だ
臥「再来月か、でも一体どうして」
幸「今月出陣して奉納点を稼ぎ、そうして来月僕が交神の儀を行います」
 現在の奉納点は1600、このままでは中途半端な位の神様としか交えない、幸四郎はそう判断したのだ
臥「ふむ……なるほど、それもひとつの手かもしれない」
幸「もし僕たち大江山討伐隊が帰らなかったら、その時はそのコを次期当主にします」
 皆の前でさらっと次期当主を宣言する幸四郎
の「分かった、さーちゃんにも、そう言っておくね」
 夏海が亡くなって、のの香の語尾から幼さが失われた
幸「そして、大江山討伐隊の参加者は……僕、巻絵、佐和ちゃん、それにのの香お姉ちゃん、お願いします」
の「うん、覚悟は出来ているよ」
 しっかりと頷く
 一族の仇を、夏海の仇を討つために
臥「俺は……置いてけぼり、なのか」
 臥蛇丸は思わずつぶやいた
 生まれた頃から続いていた役割、のような気もした
幸「お兄ちゃんは、もし僕が戻らなかった場合……どうか、僕の子供を、よろしくお願いします」
臥「酷いなw」
 たまらず苦笑する
臥「自分の娘と兄弟たちを死地へ行かせて、その上で俺は屋敷で赤子を抱いていろというのか」
幸「ごめんなさい……!」
臥「佐和ちゃんじゃなくて、俺じゃダメなのか? あるいは、巻絵の代わりに俺とか……」
 臥蛇丸は食い下がる
幸「あの二人は、来年の大江山があるかもしれないんです、そのために、見てもらうのも悪くないと思うんです」
臥「来年の、大江山……のの香の代わりに俺でも、いや、それはダメか、術でも武芸でものの香にはもう俺は勝てないか……」
 かぶりを振る
の「お兄ちゃん……」
臥「もしかしたら今月が、俺にとって最後の出陣になるかもしれないんだな」
 臥蛇丸はそうして、外を眺めた
臥「巻絵に遺してやらなきゃいけないな、死ぬ前に」
 臥蛇丸の父、玄輝は幸四郎と共に戦場を駆け巡ることはできなかった
 夏海もまた佐和に何も遺すことができなかった、それが彼女にとって心残りだっただろう
臥「同じ想いでも、悔いを遺すわけには、いかないものな」
 
<出陣>
 
の「それじゃ行ってらっしゃーい」
 土間で手を振るのの香
巻「のの香おばしゃん、一緒に行かないの?」
の「うん、わたしは佐和の指導をしなきゃいけないの」
 今月出陣できない佐和は、来月は交神の儀で潰れてしまうことから、大江山が初陣ということになる
の「初陣の際に、泉源氏くらいは覚えておかないとね」
 そう言って、佐和の髪を指で梳く
 ニャフ、と奇声を発する幼い佐和
臥「3人での出陣か」
 そのうちのひとりは、まだ幼く、前回もほとんど戦えていない巻絵だ
 雰囲気を察して、当主が声を張り上げる
幸「じゃあ、僕が二人分頑張りますって!
臥「不安だが、もうお前も元服したわけだしな……w」
 口ではそういったものの、何だか幸四郎の背中が頼もしくなったように思える
幸「よーしそれじゃー」
 いつもは夏海がしていた儀式を、幸四郎もまた繰り返す
幸「とつげきぃぃぃ!

<再び相翼院>

臥「のの香がいたら、絶対に来たがらなかっただろうなぁ」
 今月は相翼院の討伐が奨励されている期間だ
 たくさんの妖怪を狩れば、それに応じた銭金が支払われる
 京の都に資財を投げ打っている壬生川家は、いつだってお金がないのだ、強い武具を購入するために、チャンスは活かさねば
 川から奇襲してくる物の怪を斬り捨て、臥蛇丸が先導する
 その後ろを、おっかなびっくり着いていく巻絵だ
巻「お父しゃん……(´・ω・`)」
臥「戦場は怖いか?」
巻「うん、すごく、怖いでしゅ(´・ω・`)」
 父の玄輝も夏海も、二代目当主の幸四郎も、戦場所を怖いと言ったことはなかった
 妖怪と戦うのも、定めと受け入れていたのだった
臥「でも、一家にひとりくらい、そんな役目の奴が居るべきだよな……w」
 幼い頃から、無茶な父や妹に囲まれて暮らしていた臥蛇丸の役目だったのだ
臥「おまえは、幸四郎や佐和が無理をしたら、止めるんだよ」
巻「は、はぃ……」
臥「それはおまえにしか出来ない、立派なお務めだからね」
巻「戦場は怖いでしゅけど、それなら、出来るかも、しましぇん……(`・ω・´)」
 巻絵は優しい子だ、大事に育てたかいがあった
臥「俺がしたように、巻絵は治癒の術を大切にするんだよ」
巻「はぃ(`・ω・´)」
 巻絵の頭を撫でる臥蛇丸
臥「みんなにおっかなビックリ着いていって、暴れる子をなだめて、張り切る子に癒やしの術を唱えて……みんなを頼んだよ、巻絵」
巻「お父しゃん……」
 遠くで幸四郎が叫んでいた
幸「鬼が何だか変な書物を落としたよーーー!」
 臥蛇丸は巻絵の手を引かずに、幸四郎に駆け寄っていった
 巻絵はその後ろから、ひょこひょこと、くっ付いていくのであった
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by RuLushi | 2005-07-28 00:31