ルル師のRPプレイ日記=俺の屍を越えてゆけ編(PSP版)=
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近代ゲームの語り部です。 PSソフト"俺屍"ブログ、リセット禁止でやってました。11/11/24より、PSP版俺屍プレイ日記始めました。今度は5年もかからなければいいな、と思います。
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1019年 12月後編

<大江山>

 かつて神が降臨した聖地との伝承もありますが、とにかく現在は宿敵朱点童子のいる 鬼の総本山です
 当然 ここに巣くう鬼や妖怪は他の迷宮に比べて、ケタ違いに強い!

 

 イツ花の頼りにならないメモが強い風に揺れている
 幸四郎は紙をしまって、山を見上げた
 鬼の総本山――大江山
 
 緊張した面持ちで、四人はその入り口までやってきた
の「うわ~、おっきぃねぇ~
 と思ったら、緊張していたのは3人だったようだ
 見上げて口笛を吹くのの香
の「この山登るのかぁ、疲れそぅ」
 うぇ~って顔をするまだまだ現役、一児の母だ
佐「途中で腰抜けたら、ウチがおぶっちゃるヨ、もう年だしねっ!
の「うっわ生意気っw
 頬を引っ張り合う仲の良い親子
幸「緊張、緊張感が……」
 山から吹く風に、吹き散らかされてしまったようだ
巻「ま、まぁまぁみなしゃん、そろそろ……(´・ω・`)」
幸「行かないと日が暮れちゃうからね、今月中に到達できなかったら……次の挑戦は来年、だものね」
 壬生川家にとって、一年はとてつもなく、長い
 しかし、比較的若いメンバーで構成された現出撃部隊
 1才3ヶ月ののの香は例外としても、10ヶ月の幸四郎、5ヶ月の巻絵はまだ可能性があり、3ヶ月の佐和は確実に来年の主力だ
 来年の、その次の挑戦のためにも、この四人は山頂を目指すべきなのだ
 誰かひとりでも生きて帰れたら、そのときの経験を活かして、来年に繋げるためにも
幸「じゃあ……参りましょう」
の「お~」
佐「ホイヤー」 
巻「はぃ(`・ω・´)」
 四人は山を駆け登ってゆく
 打倒・朱点童子の旗を掲げて
 
 
 それが佐和にとっての、初戦闘となった
 壬生川家において現在最高の戦闘経験を持つのの香は、驚いた
 大江山の一合目にうろつく妖怪ですら、他の地では中腹に位置するような大物ばかりなのだ
の「これは、手ごわいなぁ」
 佐和を援護しようと、幸四郎や巻絵が動く
 ところが当の本人はというと、
佐「ひー、ヤバイ、ヤバイィィィ」
 怪異たちからひょいひょいと逃げ回る佐和
の「(ひょいひょい……?」
 身軽だ、誰かに似ている、すっごい似てる
幸「ちょっと、佐和ちゃんw」
 射った矢が、幸四郎の方にビシバシ飛んでいく
巻「佐和しゃん、何て荒れ矢……w」
 ばら撒いている本人はすこぶる楽しそうだ
佐「ビャー」
 幸四郎も慌てて避ける、矢をつがえるまでも非常に早く、その威力もまた痛快だ
 3人は思わず息を呑む
三人「(滅多矢鱈……!
 注・めったやたら――考えもなく手当たり次第に何かをしたり、数量・度合いなどがむやみに多かったりするさま
 外れなかった矢は、妖怪の胴体を一撃で貫く
佐「タノシー!」
 壬生川家の三世は、その頭角を徐々に現してゆくのであった

 一同は傷つきながらも、二合目に達する
巻「泉源氏(`・ω・´)」
 臥蛇丸から受け継いだ、見事な技力で、皆の傷を癒やす巻絵
の「いやぁ~、みんな泉源氏の術を覚えてて良かったねぇ~」
 均等に技力を使っていけば、強敵が現れたときにも併せの術が使えるというわけだ
幸「僕らはまだ、回復量の少ない泉源氏しか使えないから、常盤ノ秘薬は残しておかなきゃね」
 そうして道具を節約して、強敵――朱点童子との戦いに備えるのだ
佐「イヤッハッハ、10月にさんざんお母さんにシゴかれましたからぁ~」
の「酷い言い方w」
 のの香がすぱーんと佐和の後頭部を叩く、佐和はぎょふぅと呻く
幸「こんなところで体力使わないでくださいよw」
巻「泉源氏(´・ω・`)」
 一同の薬箱、巻絵
幸「さ、二合目に入って新たな妖怪が現れるよ、気を引き締め直そう」
 短い休憩は終了だ、一同はさらに雪山を登る
 一ヶ月で登頂するため、体力を消耗しつつも壬生川一家は駆け足で急ぐ
 そこへ、突如として巨大な鬼が襲い掛かる
佐「デカッ!」
の「な、何この鬼ぃ!」
 巨大な鬼の正体は、夜叉という獰猛な怪物だった
 避けきれず夜叉の横薙ぎを受け、体力の三割を持っていかれる幸四郎
幸「うっわ、痛いな」
 まだ二合目だというのに、こんな化け物が出てくるなんて!
幸「早めに大将を倒して、撤退させよう!」
 ここであまり技力を消費するわけにはいかない、そう思っていた矢先だった
 花乱火の炎が、幸四郎を襲った
 幸四郎とのの香は知らなかったが、それはかつて夏海を沈めた術と同等のモノだった
幸「くあああ!」
巻「幸四郎しゃん!」
 慌てて回復に駆け寄る巻絵、その後ろからのの香と佐和が援護をする
の「相手の番が来る前に、沈めるよ!」
佐「ヤバイ、お母さんと術を併せる方が緊張するぅぅ」
 温存なんて言っている場合ではない、白波の術印を結ぶのの香、続く佐和
 家族の中でもっとも速さに長けている弓使いふたりの、高速連携が夜叉ごと大将を押し潰す!
 怒号の響く白波が去った後、その場に残っている妖怪はいなかった
の「ふぅ……これでゆっくり、治療できるよね」
佐「(お母さん、ケッコー無茶だ」
 母の意外な素顔を垣間見た佐和だった
幸「それにしても、あちち……二合目でこんな相手なんだね」
巻「泉源氏の術じゃ、回復が追いつかないでしゅね(´・ω・`)」
 上位回復の術の必要性を痛感する
幸「僕が回復したら、先を急ごうか」
 健康度の減少が気に掛かるが、幸四郎たちは進まなければならないのだ

 三合目に到達した時、もう残りのともし火は半分だった
 幸四郎の提案で、ここから先は時間短縮のため、出来る限り敵を避けていこうという事になった
 四人は気配を消してちょこまかと登り、そのまま四合目に達した
 
 四合目に立ちふさがる鬼は、今までに見たことがないほど凶悪だった
 悪羅大将、夜叉を従えるほどの上等な鬼
 それらが、あちこちを跋扈しているのだ
 さらに四合目から先は、壬生川一家から笑顔が消えるほどの豪雪だった
 歩くのも辛い積雪の中、四人は走り続ける
 
 五合目にたどり着いたとき、前線に立つ当主・幸四郎の健康度は、69まで低下していた
 防御をあげる防人の術を重ねがけても、悪羅大将の力を溜めた一撃は軽々しく幸四郎の体力を持っていく
幸「いやぁ、さすがに大江山は高いねぇ」
 あははと笑うが、その顔も少し強張っている
巻「とりあえず応急手当はしておきましたけど、怪我はおうちに帰って養生しないと……」
幸「ううん、僕たちは、先に進まないといけないよ」
 やんわりと否定するが、佐和がその場にへたり込む
佐「えー、でも、まだ来年もぅ」
 ふふと笑って、佐和を立たせるのの香
の「のの香には、来年なんてないんですからね」
佐「お母さん……」
 身体が疲れきっていても、母親の想いを知ると進む力も沸いてくる
幸「さ、みんな、もう時間が少ない。進まなきゃ」
 一番の深手を負っている幸四郎が、先陣を切る
 それが当主の役目だと言うように
 
 一同はついに終合目を越えた
 
 大きなつり橋を渡って、大江山の中へと足を踏み入れようとする時、
 法螺貝のような声が行く手を塞いだ
幸「大江山仁王門の、門番……!?」
 刀を抜く幸四郎と、その横に巻絵、少し後ろにのの香と佐和が武具を構える
 仁王門の両側に飾られていた、巨大な木仏像が、そして動き出した
 
痩せ仁王・太り仁王「ウォオオオオオオオオオオオオオオ!
 

幸「壬生川家が当主、壬生川幸四郎、参る!
 幸四郎が雄叫びを上げて、斬りかかる
 二匹の仁王は先制攻撃をし、続けざまに術を放った
 光無しの術で巻絵、のの香、佐和の術が封じられ、夢子の術で幸四郎は大幅に命中力を下げられる
幸「拓け、当主ノ腕輪!」
 先祖を呼び出すも、その一撃が避けられてしまう
幸「そんな、当主ノ腕輪が……!?」
 今までの相手とは次元が違うと、否応もなく思い知らされる
 のの香は神仙水(ステータス異常を治癒)を飲み、術を復活させた
巻「お母しゃん……お願いします!(`・ω・´)」
 術を封印されたままの巻絵が、七光ノ御玉を掲げ、二つ扇ノ前の力を召喚する
 二つ扇ノ前の放った火の鳥は、仁王らに威力を発揮した!
佐「巻絵ちゃん、てぃ」
 巻絵の頭に神仙水をぶっかける佐和、濡れ鼠と化した巻絵は、とりあえず術の封印が解けた
 そうして相手の攻撃
 痩せ仁王と太り仁王は、剣撃を二代目当主に集中させた!
 二発の攻撃で、最大300のうち、200もの体力を奪われる
幸「僕がやられたら、一家は退散だよね……w」
 へろへろになりながらも、防人で自らの防御を上げる
 巻絵も同じく防人で、幸四郎の防御を援護する
 のの香や佐和も続こうとしたところ、仁王は再び光無しの術を唱えた
の「えぇぇぇ、術がぁ~~~」
佐「うーわー、弓での攻撃が一桁しか通らないよ!w」
 防戦一方の壬生川一家に、仁王らの弱体術が次々と効力を発揮する
 みどろの術により敏捷性まで減らされた四人では、回復が追いつかない
巻「うー、丸薬まで尽きました……」
 巻絵の元へ、仁王の一撃が繰り出される
巻「何だか、お役に、立てなかったでしゅね……(´・ω・`)」
 吹き飛ばされて、そのまま地に伏せる巻絵
幸「巻絵ちゃん!」
の「こっのぉ~~~~~!」
 のの香は叫びながら、七光ノ御玉を掲げる
の「ママ~~~~、なっちゃんの分まで力を貸して!」
 福招き美也を呼び出すのの香、がってん承知と美也は竜巻を作り出す
 神様の唱えた術の力は凄まじく、あの仁王にも浅くない傷をつけた
の「どうだっ」
 そんなのの香にも、仁王の鉄刀が振り下ろされる
佐「や、お母サンッ!」
 のの香をかばう佐和
の「佐和ちゃん! どうして!」
 かばったまま仁王の攻撃を受け、その場に倒れこむ佐和
佐「だって、ウチの弓、全然効かないんだモン……お母さんが倒してヨネ……きゅぅ」
の「佐和ちゃん……」
 歴然とした力の差の元、遺された幸四郎とのの香
幸「うああああああああ!」
 がむしゃらに刀を振るう幸四郎
 神仙水ももう切れてしまった以上、のの香もひたすらに矢を射る
 武人と防人の効力も薄れゆく中、幸四郎は仁王たちの攻撃を受け止め、その剛剣を叩きつける
幸「僕らの力は、こんな、こんなものなのか!」
 叫びが、ほとばしる
幸「僕の刀は、大江山の、門番にさえ勝てないのか!」
 人生を賭けて臨んだ、大一番の勝負だったというのに
幸「こんなに届かないなんて、くっそぉおおおおおおおおお!
 死ねえええええと刀を振り回す
 そのすぐ後ろ、のの香が倒れた
の「こうちゃん……強くなったよね、とっても……」
 仁王の攻撃、たった二発での撃沈だった
の「パパが見たら、絶対驚くのに……でも、こんなことって……」
 雪の中に倒れこんで、そのまま意識を失っていく
幸「ああああああああ!
 幸四郎の渾身の一閃――クリティカルが、仁王を薙いだ
 太り仁王の身体が、ゆらりと揺れ、そのまま巨体が倒れこんだ
幸「ハァ、ハァ……くっそう、くっそう……!」
 だが、残る痩せ仁王が、両手を振り上げ――
幸「朱点童子めがぁああああああああああああああああ!
 


 大江山仁王門内、二匹の仁王によって壬生川家は壊滅させられた

 そして12月が終わり、大江山の戸は再び閉じられたのであった……
 
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by RuLushi | 2005-08-01 00:53